最近は日本でもボランティアや寄付活動が盛んになってきました。部活動やサークル活動として寄付をする中学高校、大学も増えてきたようですね。
実は、カナダはボランティア&寄付大国!!カナダの街を歩いているとしょっちゅう清掃活動やマラソン大会・音楽イベント、教会の炊き出しなどのボランティアに参加している人に遭遇しますし、癌や子供に対する暴力の撲滅のための寄付活動を目にします。
このボランティア&寄付の活動には、留学生が関わることでお得なことがたくさんあります。
今日は、カナダのボランティアや寄付の事情と留学生の関わり方についてお伝えします。
カナダは寄付大国!?
以下は、寄付活動などについての国民の意識を調査したものです。
- 2013年、15歳以上のカナダ人の82%が慈善団体または非営利団体に寄付を行った。2004年は85%だった。
- 2004年から2013年にかけて、慈善・非営利団体への寄付総額は104億ドルから128億ドルへと23%増加した。
- 2004年から2013年にかけて、オンタリオ州以西の州、すなわちアルバータ州(100%増)、サスカチュワン州(54%増)、マニトバ州(48%増)、ブリティッシュ・コロンビア州(47%増)で寄付総額が増加する傾向が見られた。ケベック州では、2004年から2013年の間に寄付総額が35%増加した。
- 2013年、個人による寄付総額の66%は、その年に最も多くの寄付をした10%の個人によるものであった
(参考:カナダ政府)
この数字をさらっと見ただけでも、カナダの寄付への意識の高さがわかりますね。
カナダでボランティアや寄付が盛んな理由
留学中にホストファザーに教えてもらったことですが、その理由は大きく2つあるそうです。
まず一つは、宗教の影響で、キリスト教の教義に沿って、慈善的に寄付をする人達が多いから。
そしてもう一つは、寄付には税制優遇の措置があるということです。手厚い税制優遇制度によって、税金で治めるよりも寄付を選択する個人 (または法人) が多いそうなのです。
でも、実際は生まれた時から当たり前に身近にあるものでそれが生活の一部になるほどボランティアや寄付活動は地域そして個人の生活に根差した文化なので、寄付やボランティアに対して抵抗感が無いからだということでした。
カナダで小学校から行われるファンドレイジングとは?
日本でも定着したクラウドファンディングは、目的のためにお金を集めて、商品やサービスを返礼するというものですが、カナダにおいてファンドレイジングの多くは寄付目的で行われています。
例えば、小学校で保護者がピザを焼き、それを学校関係者や地域の人が購入してもらう。いらなくなった小物や古本、洋服を販売し、売り上げを学校の運営資金にするといった活動があります。
地域のパン屋さんが「◯月◯日にパンを購入したら、発展途上国の子供達に売り上げの◯%を寄付します。」と掲げ、子供や地域の方が購入します。
また子供の誕生日パーティーでも、プレゼントの代わりに2ドルくらいをもちあって、みんなで寄付しようとか、小児がん撲滅のためにレモネードを作って家のガレージで地域の人に販売するなどがありますが、プレゼントの代わりとかレモネードを作ってというのは、親が提案するのではなく、子供が自発的に親にやりたいと提案することが多いのだそう。
ただお金を寄付するというのではなく、イベントに参加することで地域や学校、発展途上国の役に立つことができる仕組みがあるのです。
カナダで最も寄付が増えるクリスマス
日本でも年間で最も盛り上がる一大イベント、クリスマスですが、カナダではイベントとして盛り上がることはもちろん、キリスト教の宗教行事として、誰にでも公平に幸せなクリスマスが迎えられるようにと、多くのチャリティイベントが開催されます。テレビCMや新聞などでは、誰もが知る大企業が募金の大型キャンペーンをしますし、消防署ではおもちゃを集め児童施設等にサンタクロースの格好をした消防隊員が配布します。地域でも不要品が集められフリーマーケットが開催されています。
カナダ留学にはボランティア活動がお勧め
このように寄付活動が盛んなカナダですが、実際にその活動に参加するには少しハードルが高そうですよね?小学校に行くわけには行かないし、集めたお金をどこに持っていくのか調べないといけないし・・・
でも安心してください!!寄付活動は難しくても、ボランティア活動なら参加しやすいです。
例えば、バンクーバーでは、バンクーバーマラソンの順路を示すボードを掲げる係、ゴミ拾い係、親御さんが走っている間子供と遊ぶ係などがありますし、音楽イベントでは、会場設営係、ゴミ拾い係、チケットチェック係などがボランティアで募集されています。
このようなボランティアには地域の人や大学生なども参加しているので、現地の人と交流するいい機会になりますし、登録の際、身分証明を提示しますので安心です。
学校の掲示板、フリーペーパーやGo Volunteerなどのサイトで応募できますよ。
カナダでボランティア活動を行う時の注意点
実はカナダでボランティアをする場合、注意点があるんです。それは、ボランティア=就労とみなされる事があるということ。
ワーキングホリデーの方は問題ありませんが、学生ビザで就労ができない種類のビザを持っている方は要注意。
ボランティアの中にも就労とみなされてしまう行為をしてしまうと、それは不法就労になるのです。そうならない為には、ボランティアをする旨政府に申請するか以下の条件を満たすことが大切です。
- 報酬が無い
- その活動が本人の学業に重要な役割を果たさない
- Part-timeである
- 企業の生産活動に主体的に関わらない
- 市場競争がない
つまり、学校を休まなくてはならならいフルタイムや長期のボランティア活動は勉強することを目的とした学生ビザには該当しませんので申請が必要ですし、商品を販売したり利益を得ることは営利行為になり就労にあたるので、しないでねということです。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
Volunteer Work Conducted by Foreign Students(CIC)
学校以外の活動は、見識を広げ英語力向上にも役立ちますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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