広大な自然、多様な文化、そして温かい人々が魅力のカナダは、世界中から多くの学生を惹きつける留学先です。カナダには、皆さんもご存知の英語ともう一つ、フランス語という公用語があります。今回は、このフランス語がカナダ留学にもたらす素晴らしい可能性と、学ぶことの大きな魅力について、4つの視点からご紹介します。

その1：カナダの豊かな歴史・文化への深い理解

カナダが英語とフランス語という二つの言語を公用語としていることは、この国のユニークさを形作る重要な要素です。カナダ統計局のデータからもわかるように、数百万もの人々がフランス語を話し、特にケベック州では生活に深く根付いています。これは単なる言語の分布ではなく、カナダが歩んできた歴史や、多層的な文化を理解する上で欠かせない側面です。フランス語を学ぶことで、カナダの歴史的背景を肌で感じ、英語だけでは見えなかったこの国の別の顔を発見することができるでしょう。

その2：将来のキャリアと人脈を大きく広げる

留学後のキャリア形成を見据える皆さんにとって、フランス語の習得は計り知れないほど大きなアドバンテージとなります。カナダの連邦政府機関や多くの州政府では、バイリンガル（英語とフランス語を話せる人材）に対する需要が非常に高く、カナダ公共サービス委員会の発表するデータからも、フランス語能力を持つ人材は多様な職務に就く機会が豊富にある傾向が示されています。

特に公務員採用においては、英語とフランス語両方の能力が重視されることが多く、行政、外交、教育、観光など、幅広い分野であなたの可能性を切り拓く強力な武器となるでしょう。

さらに、カナダにはフランス語を母語とする人々はもちろん、第二言語として日常的にフランス語を使う人々も大勢います。カナダ統計局のデータ（国勢調査など）によると、かなりの数のカナダ国民がフランス語を理解または話すことができます。フランス語を学ぶことで、こうした多くの人々とのコミュニケーションが円滑になり、表面的な交流に留まらない、より深いレベルでの人間関係を築くことが可能になります。言語の壁を越えて、多様なバックグラウンドを持つカナダの人々と繋がり、様々な価値観に触れる経験は、皆さんの将来にとってかけがえのない財産となるはずです。

その3：カナダ永住への道が開けやすく？移民の可能性

将来、カナダでの永住（パーマネントレジデンス）を目指したいと考えている皆さんにとっても、フランス語の習得は、その実現を後押しする非常に重要な要素となる可能性があります。カナダ政府（IRCCなど）は、フランス語を話す人材を積極的にカナダに受け入れるための様々な移民プログラムや優遇措置を設けており、フランス語能力は、カナダ永住権取得において有利に働く大きなメリットの一つとなります。

その4：グローバルな視野と活躍の場を獲得

フランス語は、カナダ国内だけでなく、世界中で広く話されている国際言語です。カナダ政府も加盟している国際連合（UN）のウェブサイトでも確認できるように、フランス語は国連の公用語の一つとして重要な役割を果たしています。フランス語を習得することで、カナダを拠点としながら、フランス語圏の国々との交流はもちろん、国際会議や外交の舞台など、よりグローバルな舞台での活躍を目指す皆さんにとっても、非常に有効な手段となります。カナダでの学びを通して、世界へと繋がる視野を広げるチャンスを掴みましょう。

フランス語学習で、あなたのカナダ留学をさらに充実させよう！

カナダでの留学は、皆さんの人生にとって素晴らしい転機となる機会です。英語の習得に加え、フランス語というもう一つの言語を学ぶことは、その貴重な経験をさらに豊かに、将来に繋がる実りあるものにしてくれるでしょう。カナダ社会の様々な側面でフランス語が果たす重要な役割は、各種データからも明らかです。ぜひこの機会にフランス語学習にも挑戦し、皆さんのカナダ留学を最高の体験にしてください！

参考: Statistics Canada, Public Service Commission of Canada, Immigration, Refugees and Citizenship Canada – IRCC, United Nations

引用：CISM