ハワイ・マウイ島の山火事と共に、日本でも大々的に報じられたカナダ・イエローナイフ近郊での山火事。実はカナダでは毎年夏になると山火事が発生したというニュースが聞かれるのですが、今年は例年に無い規模だったようです。
日本でも9月1日は1923年の関東大震災が起きた日に由来し、防災の日と定められ、学校や会社でも避難訓練が行われることが多いですね。
山火事でも地震でも天災は予期せぬ時に起こるもの。備えあれば憂いなし、今日は日本とカナダの防災について見ていきましょう。
カナダで多い自然災害は?
山火事
圧倒的に多いのが山火事で、年に数件から数十件単位で毎年起きています。街や家が焼けることはあまり多くありませんが、遠方の地域まで煙が流れてきたり、灰を含んだ雨が振るため、大気汚染や農作物への影響が出ることがあるようです。
地震
沿岸部地域で多く、BC州では年間1200件もの地震が発生しているのですが、体に感じるほどではなくマグニチュード6以上の地震も起きますが、沖合で起こるため陸地へは届かない程度です。ただ、地震が多いことには変わりませんし、トロントやバンクーバーなどの都市は沿岸地域にありますので、万が一の強い揺れや津波にも気をつけたいですね。
(参考:カナダ政府地震発生件数)
台風・ハリケーン
カナダは緯度が高いため、台風やハリケーンの影響は受けにくいと言われています。ただ、10年に1度程度の頻度で、台風やハリケーンが上陸し、停電、大雨・洪水などの災害をもたらすことがあり、BC州でも2018年にBC州バンクーバーアイランドで大雨・洪水の被害が出ています。
カナダに出ている気象警報や注意報はカナダ政府のサイトから見ることができます。
カナダではどんな防災・防犯訓練をしているの?
日本では防火訓練、地震の避難訓練、交通安全訓練などが学校で行われていますね。
カナダの幼稚園や小中高校では大きく分けて3つの訓練が行われています。
1. Fire Drills (防火避難訓練)
日本でもカナダでも世界中どこに住んでいても、火事は起こり得る最も身近な災害のひとつですね。
避難訓練は月1回の割合で行われているようで、日本と同様、非常ベルが鳴り響く中、校庭や指定された避難所に避難します。
大学や語学学校ではあまり多く行われないようなので、心配な方は入学後すぐに、非常階段、非常口、指定の避難場所などを確認しておくと良いでしょう。
2. Lockdown Drills (不審者などに対する訓練)
最近日本でも増えてきた不審者侵入に対する訓練、ショッピングモールや空港での訓練の様子はテレビのニュースでも取り上げられます。
カナダのお隣の国アメリカでは学校の中で銃乱射事件が起きたというニュースも聞きますが、基本的にカナダは銃の規制がありますので、銃を使った事件はあまり心配しなくても良いでしょう。ただ、全く無いというわけではありませんので、対処方法を知っておくことは大切です。
この訓練では、細かくシチュエーションが決められた上で対応方法を学びます。例えば、学校近くの銀行やスーパーに強盗が入って犯人が現在逃走している、不審者が校内に入り込んでいるなどです。
訓練の多くは外に逃げるのではなく、自分の教室にとどまる、もしくは1番近い教室に逃げ込み、外からは開かない重たい金属のドアを閉めるといったものです。外から見えないようにブラインドも閉め、電気を消します。パソコンや携帯など音があるものは電源を切ります。物音を立てずに20分ほど待機します。校内放送でロックダウンが解除になったというアナウンスが流れるまでじっと待っていて、声を出すことはできません。
もし本当にこのような事態が起きた時に怖いのが、逃げ遅れた時。避難の放送や緊急アラートが鳴っているのにのんびりしていると、教室のドアが閉まり、中に入れてもらえません。なぜかというと、犯人の可能性があるからなのだそう・・・。放送や非常ベルに「どうせまた誤報でしょ!!」と思わず、指示に従いましょう。
とはいえ、治安の良さでは日本以上と言われることもあるカナダですから、不安がる必要はありません、安心して生活してくださいね。
3. Hold & Secure
これは訓練ではありませんが、知っておくと良いでしょう。ロックダウンの少し軽いバージョンで、学校や自宅の近くで事件が起きた際に、ドアを施錠し中に待機するというもの。解除されるまで外には出られませんが、通常の生活を送ることができ、学校では授業が継続されます。
カナダの防災・防犯に備えるグッズは?
まずはこちらをご覧ください。ブリティッシュコロンビア州が発表している避難時に必要な物のリストと防災リュックの準備についてです。
必要なものや準備するものは、日本で発表されているものとほとんど同じなので、首相官邸のホームページを参考にしてみてください。
カナダでの留学生活を安心安全に過ごすためにも、万が一に備えておきましょう。
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