遂に在外投票に行ってきました。数か月前の県知事選挙の際には在外投票する気満々だったのですが、在外投票というのは衆議院議員選挙と参議院議員選挙においてのみ実施されるそうで、県知事選挙では結局使えずじまいでした。
カナダ渡航前に日本で「海外転出」の手続きをした際に「在外選挙人登録」も同時にしたのですが、香港から日本に戻ってからカナダへ移住してくるまでの期間があまりなかったせいか、私の選挙人登録が海外から日本国内へ変更されておらず、3ヶ月以上海外在住である状態のままだったので、案外すんなりと「在外選挙人証」を発行してもらえて、カナダ到着後の隔離期間が終わった頃に届きました。今回の衆議院議員総選挙は準備万端です。
在外投票
在外投票には二種類の方法があります。一つは「在外公館投票」、もう一つは「郵便投票」です。
1.在外公館投票
大使館や総領事館で投票用紙に記入して投票する方法です。カナダでは、オタワに日本国大使館、トロント、カルガリー、モントリオール、バンクーバーに総領事館があります。在外投票の実施の有無や時間については各公館への確認が必要です。
在外公館投票には「在外選挙人証」の提示が必須になります。ところが、この「在外選挙人証」は3ヶ月以上海外に居住していることが確認できてから発行手続きに入るので、在住3ヶ月未満であったり、3ヶ月以上在住していても在外選挙人登録を済ませて「在外選挙人証」の発行を請求していなければもらえません。今後カナダへの留学などを考えておられる方で、住民票を抜いて海外転出届を出されるつもりがあるならば、日本を出る前に「在外選挙人登録」を済ませておけば手間や時間が省けますよ。
今回私が投票しに行ったバンクーバー総領事館での在外公館投票は10月20日から24日でした。
日本国内の投票日が31日なのに、在外公館での投票実施日がなぜ1週間も早く打ち切りになるのでしょう。それは、総領事館で投票済み用紙を全て纏めて日本へ郵送するからなのです。31日に投開票なので遅くとも30日までに日本の選挙管理事務所に届くようにする為の郵送日数を計算に入れているのです。
本来ならバンクーバーから日本への優先郵便とあればもう少し早く到着するのでしょうが、コロナ禍で航空便が大幅に減っている為、郵便物の往来も滞り気味ということで、郵送日数も余分にかかるようです。投票可能期間が短いとはいえ、在外公館に足を運べる場所に住んでいる在外邦人はまだ良い方かもしれません。
2.郵便投票
在外公館が遠くて行けない場合などは日本へ直接郵送する郵便投票という方法がありますが、これもまた大変に手間がかかります。
ご自身が登録されている選挙管理委員会に「在外選挙人証」と「投票用紙請求書」を郵送する
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投票用紙が送られてくる
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選挙の公示日の翌日以降に投票用紙に記入し、国内投票日の投票所閉鎖時刻までに投票所に届くように郵送する
今回は、公示日から投票日までの日数が短すぎることと、コロナ禍で航空便が減っていて郵送日数が足りない、あるいはそもそも日本との航空便が停止していて郵送自体できない、といった事案が多発しているようです。
発行に時間のかかるものは何にせよ早めに準備しておくに越したことはありませんので、皆さんも是非お気を付けください。
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