カナダの冬が進み、まもなくサマータイムの季節がやって来ます。サマータイム(もしくはDaylight Saving Time、DST)は世界中の多くの人々にとって馴染みがないか、混乱を招くことがあります。特に、サマータイムを採用していない国々から来た人々にとってはそうです。春や夏の長い日の日光を最大限に活用する考えから生まれたサマータイムは、春に時計を1時間進め、秋に1時間戻す習慣です。
サマータイムの基礎を理解する
カナダや米国などの国では、午後8時30分でもまだ明るいのは、サマータイムのおかげです。 DSTは、年の長い日に自然な日光をより有効に利用しようとするものです。春に1時間時計を進めることで、人々は夕方の日光をより多く楽しむことができ、エネルギーの節約を促進し、生産性を向上させる可能性があります。一方、秋に時計を戻すと、秋と冬の短い日と一致します。これにより、エネルギーを節約し、日照時間を一貫させることができます。
カナダのサマータイム
カナダの一部の地域は1908年に初めてサマータイムを観察し、それ以来、116年間この伝統を続けています。現在、次の州と地域がサマータイムを導入しています。
- アルバータ
- ブリティッシュコロンビア(一部地域を除く)
- マニトバ
- ニューブランズウィック
- ニューファンドランド・ラブラドール
- ノースウエスト準州
- ノバスコシア
- ヌナブト(一部地域を除く)
- オンタリオ(一部地域を除く)
- プリンスエドワードアイランド
- ケベック(一部地域を除く)
- サスカチュワン(一部)
サマータイムはいつ始まり、いつ終わる?
毎年、サマータイムは3月の第2日曜日の午前2時に始まり、11月の第1日曜日の午前2時に終了します。結果として、サマータイムは毎年合計34週間(238日)続き、全年の約65%を占めます。今年、カナダのサマータイムは2024年3月10日(日)に始まり、2024年11月3日(日)に終了します。
時間の変化に適応する方法
サマータイムが一般的でない国から来た人は、時間の変化に適応するのに時間がかかる場合があります。
例えば、新しい時間に適応するのに役立ついくつかのヒントがあります。
- 時間の変化を認識しておく:地元の当局やさまざまなメディアで事前に公表されるサマータイムが始まる日と終わる日を認識しておきましょう。
- 事前準備をしておく:サマータイムが始まるか終わるかを知っていれば、その数日前から徐々にスケジュールを調整することができます。
- デバイスの更新:時計やスマートフォンなどのデバイスが適切に調整されていることを確認してください。
- 睡眠パターンの調整:睡眠時間が変わることに注意し、一貫した睡眠スケジュールを維持しましょう。
サマータイムもメリットもお忘れなく!
サマータイムには若干の不便さがありますが、日照時間が延長され、エネルギーの節約や気分・生産性の向上につながる利点もあります。サマータイムに対する適応には時間がかかるかもしれませんが、生活に適応するためにサマータイムの変化に備えることが重要です。
参考: Time and Date – What is Daylight Saving Time?, Daylight Saving Time in Canada, Sleep Foundation – How to Prepare for the Start and End of Daylight Saving Time, CISM