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カナダの硬貨:日常の通貨からコレクターの貴重な財産まで

カナダの硬貨:日常の通貨からコレクターの貴重な財産まで

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Published : 2025年10月15日

カナダの硬貨は、単なる日常の小銭を超えた価値を持ちます。それらは、国の豊かな歴史、象徴的な野生生物、そして文化的アイデンティティを反映する「動く博物館」です。王立カナダ造幣局(Royal Canadian Mint, RCM)によって製造されるこれらの硬貨は、日常の取引に使用されるものから、貴金属で作られた限定版の収集品まで多岐にわたります。コーヒーショップで「ルーニー」を受け取るときも、特別な記念硬貨を鑑賞するときも、カナダの通貨は常に物語を語りかけます。

本稿では、カナダ人が日常的に使用する硬貨とそのデザイン、そして世界中のコレクターが切望する特別版コインについてご紹介します。

日常的に流通しているカナダの硬貨

カナダの現在の流通硬貨の表側(オモテ面)には、チャールズ国王3世の肖像が描かれ(2023年以降)、裏側(ウラ面)には象徴的なカナダのシンボルが描かれています。

額面名称デザイン特徴と素材
5セントニッケル (Nickel)ビーバー(カナダの国獣。回復力と貿易の歴史を象徴)鋼鉄にニッケルメッキ(名前とは異なり、ニッケル含有量はわずか2%)
10セントダイム (Dime)ブルーノーズ号(ノバスコシア州の有名なスクーナー)サイズは流通硬貨の中で最も小さい
25セントクォーター (Quarter)カリブー(カナダ北部の荒野を象徴)2004年の赤いポピー硬貨など、記念特別版が発行されることがある
1ドルルーニー (Loonie)コモン・ルーン(アビ科の鳥。カナダの国鳥)1987年に1ドル紙幣に取って代わった。鳥のモチーフから「ルーニー」と命名された。金色のニッケルメッキ鋼鉄製
2ドルトゥーニー (Toonie)ホッキョクグマ(北極圏の自然保護を強調)2色使いのバイメタル構造。縁に文字を入れるなどの高度なセキュリティ機能がある

【使用頻度の低い硬貨】

  • 50セント硬貨: カナダの国章が特徴的ですが、鋳造量は少なく、日常的な流通ではほとんど見かけることがありません。
  • 1セント硬貨(ペニー): 価値が低く製造コストが高かったため、2013年に廃止されました。

特別な収集用コインセット(2025年)

王立カナダ造幣局は、カナダの歴史や文化を祝う高品質な限定版コインセットを毎年発行しています。

コインセット名価格 (CAD)発行枚数特徴と意義
クラシック未流通コインセット$26.95100,000枚2025年発行の6種類の流通硬貨すべて(50セント硬貨を含む)を収録。初心者にとって理想的なセットです。
特別ラッピングロールコレクション:ファーストストライク$129.957,000枚(完売)2025年にウィニペグ造幣局で最初に打たれた硬貨の完全ロール(2ドル、1ドル、25セント、10セント、5セント)を収録。新品同様の品質が珍重されます。
純銀プルーフセット – 無名戦士の墓$259.9525,000枚99.99%純銀製のプルーフ仕上げ。国立戦争記念碑の無名戦士の墓25周年を記念したデザインが特徴です。
純銀分割セット – カナダ国旗60周年$289.953,500枚(完売)99.99%純銀製の5枚組セット。国旗制定60周年を祝い、エナメルのような新しいカラー技術が使用されています。
50セント特別ラッピング流通ロール$24.9525,000枚2025年発行の50セント硬貨(1ロール25枚)のみをセットで購入可能。
輝くメープルリーフシリーズ$64.95 (½ オンス 純銀) 〜約 $2,500 (¼ オンス 純金)25,000枚(純銀)、1,000枚(純金)メープルリーフに当たる日光を模した多面的な彫刻が特徴の、芸術性の高いシリーズ。

カナダの硬貨は、その実用性だけでなく、カナダのアイデンティティを身近に感じさせてくれる文化的なアイテムでもあります。日常で何気なく受け取る小銭や、造幣局が発行する限定品の芸術的なデザインに、ぜひ注目してみてください。

参考:Royal Canadian Mint

引用:CISM

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