私は以前大手の留学エージェントで働いていました。その会社では様々な国の留学を取り扱っていたのですが、なぜカナダ留学専門の会社に移ったのか。それはもちろん自身がカナダ留学を経験していたという事もありますが、他国と比べてもカナダが断然お勧めできる国だからです。今日はVSアメリカという事で、カナダとアメリカを比較していきたいと思います。
カナダとアメリカの比較
①国民性の違い
同じ北米、同じ移民大国といっても、カナダとアメリカではその性質が異なります。
アメリカは経済、政治、文化、スポーツなど多方面においてNo. 1という意識が強い国です。大統領選挙の時など、人差し指をたてて『USA!!USA!!』とコールしている姿をよく見ますね。また、移民に対しても、不法移民も多く存在することから、社会問題になることがあります。不法移民は税金を納めない為、ゴミの処理などは国民の税金を使うなどの問題があるのです。こういう問題が時々差別に繋がり暴動の原因になったりします。
カナダは、移民を積極的に受け入れています。これは40代以下の移民の労働力を増やすことで、生産性を高め、子供を増やすことで少子高齢化を防ぐ目的があります。移民差別が全くないと言えば嘘になりますが、移民への理解が深いので、住んでいてあからさまな差別を受けたことはありませんし、また差別発言をした側が責められることが多いです。
②教育制度の違い 高校編
アメリカの高校に卒業目的で行こうと思うと、親がアメリカ駐在の場合公立高校に通学できますが、基本的に私立の全寮制の高校にいきます。公立高校には1年間の交換留学でしか行けない場合が多いです。また英語力が足りない場合、公立高校には英語コースがほぼ設置されていないため、夜間や週末に移民のための英語コースに行き大人と子供一緒に学ぶこともあります。私立は英語力がある前提で入ることがほとんどです。
カナダの高校は公立と私立を選ぶことができます。また、各学校に移民や留学生のための英語コースが設置してあり、英語力が足りなければ英語コース+体育や数学など英語と英語をあまり使わない科目から履修をスタートできます。
③教育制度の違い 大学編
アメリカの大学入学に必要な英語力は2年制カレッジでTOEFLibt45-61,ユニバーシティでTOEFLibt61-83くらいです。
カナダの大学入学に必要な英語力は2年制カレッジでもユニバーシティでもTOEFLibt80以上が必要なことが多いです。
それであればアメリカの方が入りやすいと思いますが、そこにはひとつ落とし穴があります。
それが進級・編入率と卒業率です。低い英語力で入学しても授業について行くことができなければ、進級も卒業もできませんし、成績が悪いと編入学も難しくなります。入学までに時間がかかったとしてもしっかり英語力をつけて進学すれば、進級、編入、卒業全てにおいて確立を上げることができます。
③費用負担の差
アメリカは西海岸(ロサンゼルス周辺)と東海岸(ニューヨーク周辺)を比較しても、年間の留学費用が100万近く異なり、東海岸が高い傾向にあります。
カナダは西海岸(バンクーバー周辺)と東海岸(トロント周辺)を比較しても、年間の留学費用に大きな差はありません。
両国を比較する際、例えばバンクーバーとニューヨークであれば年間の留学費用の差額が約200万近くニューヨークが高い傾向にあり、バンクーバーから車で4時間のシアトルとバンクーバーを比較しても100万近くシアトルが高い傾向にあります。
また、大学生になるとアルバイトが可能ですが、アメリカの場合基本的には法律で禁止されており、できたとしても学校内週20時間に限定された上に、倍率が高く、成績なども加味されるため、ほぼ不可能と言えるかもしれません。カナダの場合週20時間、夏休みなどは制限なしでアルバイトが可能です。(アルバイトを頑張りすぎて成績を落とさないように気をつけてくださいね)生活費に差がある上に、アルバイトの費用まで加えると年間でかなりの差が生まれますね。
④交通機関の発達
アメリカは車社会です、大都会のロサンゼルスであっても車は必需品。ニューヨークでは地下鉄もあるしとても便利なのですが、それはマンハッタンの中心部のお話し、郊外に行けばやっぱり車は必須です。
カナダはよほど田舎にいかない限りはバスや地下鉄、フェリーなど様々な交通機関を使うことができます。田舎であってもバスの便が良いところが多いです。でも日本のように時間ぴったりと言うわけでは無いので、時間に余裕を持って生活しましょう。
これらを総合的に考えた時に、カナダ留学にはとても利点が多いと思いませんか?
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