クリスマスよりブラック・フライデー
噂に聞いていたブラック・フライデーがいよいよやってきました。11月の第4木曜日の翌日の金曜日なのだそうです。割引率が大きいので皆さんこぞって買い物するのだと聞いていました。クリスマスより先に来るから目当ての物はブラック・フライデーで買っておかないとクリスマスには無くなっているとも言われました。
特に今年はパンデミックの影響で、商品生産もままならないところに物流も停滞気味で、クリスマス用商品も従来のようには入ってこないので、ブラック・フライデーで手に入れておかないとクリスマスには何も無い状態になるのではという予測も出ていました。
実質的には11月に入ればもう
ブラック・フライデー直前に「この前買ってもらったワイアレス・イヤフォンがブラック・フライデーのお勧め商品に上がってきたよ。」と息子に言われました。息子の誕生日が11月初旬なのでかなり奮発して誕生日プレゼントに買ったのでした。
「え?ということはブラック・フライデーまで待った方が安くなったんじゃないの?」型落ちか何かで安くなっているものを買いましたが、それでもこちらで学生をしていて十分な収入の無い私からしたら大奮発だったのです。もしかして私は誕生日当日にプレゼントしてあげる為に本来なら節約できるはずのお金を無駄にしてしまったのではないか・・・と背筋が寒くなりました。
息子の答えは「いや、買ってもらった時と同じ値段だった。」でした。なんとブラック・フライデーの数週間前から実質的ブラック・フライデー価格が始まっていたのです。胸をなでおろしました。
ブラック・フライデーに賭ける本気度 <消費者側>
私の周りでは、今年のブラック・フライデー購入希望商品の一番人気はエア・フライヤーでした。揚げ物が美味しくヘルシーに出来るそうで、私も余裕ができたら欲しいと思っています。
ブラック・フライデーの当日のSNS投稿では「エア・フライヤーがあれよあれよという間に在庫が無くなっていくので慌てて私もポチりました」といった書き込みを沢山見ました。
確かに私も昨年、ブラック・フライデーの頃にはまだバンクーバーに来ていませんでしたが、クリスマス前には入国後の隔離が終わって新生活を始めていましたので、すぐにでも炊飯器が欲しい時期でした。
クリスマス・セールで買おうとネットで目星を付けておきましたが、Best BuyやWalmartで実際の商品を見てからにしようと買わずにおきました。結局店頭には思うような商品があまり無く、実物は見ていないけれど思い切ってネットで買うしかないと諦めてお目当ての商品を検索したところ・・・在庫無しになっていました。めぼしいものはあれもこれも数日で在庫が無くなってしまうという経験をしました。消費者は年に一度のこの日をずっと待っていて、いよいよとなったら物凄い速度で買い物をするのだと実感しました。
ブラック・フライデーに賭ける本気度 <店舗側>
ネットと店頭では商品のラインナップが違うということはよくあります。ブラック・フライデー当日、大型ショッピング・モールに行ってみました。日本で買って愛用しているフリース裏のスカートが欲しかったのです。
前日にネットで確認してみたところ、普段の開店時間は11時なのにブラック・フライデーは8時開店になっています。隣のWalmartなどは7時開店という力の入りようです。
消費者は消費者で少しでもお得に買い物をしようと虎視眈々としているわけですが、供給側も供給側で少しでも多くの売り上げに繋げようと必死なのですね。体面や建前はどうでもいいから、とにかく皆でこの安売りの日に得をしようぜ!という姿勢が爽快です。
こちらは日本に比べて人口密度がそれほど高くないせいか、元から全体的にゆったりしているせいなのか、店頭での買い物の様子は日本の百貨店の福袋争奪戦の勢いには遠く及びませんでした。ネットでの争奪戦は激しいのに、面白い違いがありました。
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